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執筆者の写真中尾 真徳

銀河釉はすべてが一点もの。

更新日:2月23日


 この2つの水色の珈琲碗皿ですが、実は両方とも「同じ春銀河」の釉薬をかけているんです。

 なのに、こんなにも表情が変わってしまう、それが銀河釉なのです。どうしてそんなに変化が起きてしまうかというと、その時の窯の温度の変化や、釉薬の厚み、湿度などの気候条件、窯のどの位置に積まれたのかなど、こうした様々な条件によって結晶の出来具合や釉薬の流れ具合などが変わって、こんな大きな変化になってしまうのです。



逆に言えば、それが銀河釉の面白さ、釉薬の面白さでもあるのです。


つまり、すべてが一点もの。すべてがオリジナルなのです。


だから、店頭に足を運んでいただくと同じ色でもたくさんの変化をした色んなバージョンを見ることができます。店頭や工房では、みなさん同じ春銀河なら春銀河のカップでもいくつか持ってきて並べて「どれにしよう」と悩まれる姿をよく見かけます。そんな銀河釉を扱うお店なので、有田のお店には一息ついて椅子に座って珈琲を飲めるコーナーがあります。こうやってじっくり珈琲を飲みながら考えられるも銀河釉を買う1つの楽しみです。珈琲を飲んでいると、お客さんと話すのが好きな父がやって来て、銀河釉に込めた想いや、その背景にある社会のことなどいろいろ話してくれるかもしれません。


コロナが落ち着いたら、是非山内町の工房にでも、有田のお店にでも遊びに来てください!


 

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